もしもエコキュートや給湯器の故障でお湯が使えなくなったら、お風呂はどうしますか?
この記事ではお湯が出なくてもお風呂を沸かせる投げ込みヒーターについて、実際に使ってみた感想とメリット・デメリットについてご紹介します。
投げ込みヒーターとは?
投げ込みヒーターとは、バスタブやバケツ、プールなどに入れた水を加熱してお湯にすることができる電気ヒーターです。
投げ込みヒーターのほかに、プールヒーター、液浸ヒーター、浸水給湯器、バケツヒーター、パイプヒーターなどさまざまな呼び名があります。
沸かし太郎をご存知の方もいるのではないでしょうか。
そう、アレです。
投げ込みヒーターを購入した理由
エコキュートの不調で「明日にはお湯がなくなるかもしれない…」という不安な日々が続いていた12月中旬。
いざとなれば銭湯にでもいけばいいか〜
なんてのんきに考えていましたが、近くのお風呂屋さんは年末年始はお休みで。
- 家族での銭湯通いが長引くと費用もばかにならない
- 銭湯の定休日や営業時間によっては通えない
- 体調によっては公共のお風呂はNG
- 赤ちゃんや小さな子供がいると大変
- そもそも近くに銭湯がないことも
など、銭湯っていつでも行けるわけではないんですよね。
そこで、エコキュートが本格的に故障する前に万が一の備えとして投げ込みヒーターを購入することにしました。
まず候補に上がったのが前述の沸かし太郎ですが
太郎…高いよ…!!
国内メーカーの製品なだけあって、温度調節などの便利機能や安全性はとっても魅力的なのですが、非常用としてはお値段が…。
ということで、ちょっとあやしげではありましたがAmazonでお安い商品を購入してみました。
投げ込みヒーター買ったのはコレ
購入した投げ込みヒーターがこちらです。
パッケージの写真がやたらとカラフルなので不安になりましたが、本体は黒でした。
本体と…たわし??
謎のたわし付きです。
商品画像にもこの金属たわし?が写っていたので間違いではないようですが、どこにも説明がないので用途はいっさいわかりません。
若干あやしいですが日本語の説明書もありました。
投げ込みヒーターでお風呂の湯を沸かす
さっそく投げ込みヒーターでお風呂のお湯を沸かしていきますが、その前に注意事項を確認!
- 加熱する場合は、金属製加熱管のすべての部分を必ず水中に入れること
- 加熱中の水には絶対に触れないこと
- 水に触れる場合は必ず電源プラグを抜くこと
ついつい温度確認をしたくなりますが、ヒーター使用中はとにかく水をさわらない!ということを肝に銘じて作業開始です。
エコキュート故障中につき、シャワーで浴槽に水をためていきます。
一坪タイプのお風呂に深さ25cmほどの水をためました。
次に、浴槽にヒーターを入れて加熱していくのですが、ここで問題発生。
電源コードの長さがぜんぜん足りない!
投げ込みヒーターの電源コードが1.5mしかないので洗面所のコンセントまで全く届かず、延長コードが必要です。
商品レビューに「延長コードのプラグが熱くなった」というコメントがあったので不安もありますが、1500Wまで対応の延長コードを使ってこまめに様子を確認することにしました。
防水タイプの延長コードではないので、コードが触れる浴室床部分が濡れていないことも確認して使用しましたが、屋外でも使える防雨タイプの延長コードなどを使用したほうが安全に使えそうです。
浴槽に投げ込みヒーターを入れる前に、水温をチェック!
ヒーター使用中は水にさわれないので、表面温度が計れる非接触タイプの体温計で確認することにしました。
浴槽に投げ込みヒーターをしずめてから電源プラグをさして、早速加熱スタート!
赤いランプがついてすぐに加熱がはじまりました。
よーーくみると水が温められてゆらゆらしているのがわかります。
ちゃんと加熱してる!!
スタートから数分で、水温が上がっていることが確認できました。
定期的にコードやプラグが熱くなっていないかはしっかり確認しつつ、できるだけ熱を逃さないようにお風呂のフタをして、あとは待つだけです。
その後の水温(おおよその表面温度)の変化は…
- 30分後18℃
- 1時間後21℃
- 2時間後28℃
- 3時間後31℃
- 3.5時間後36℃ もうひといき!
- 4時間後39℃ 入浴!ちょうどいい〜
真冬の夕方からスタートして、約4時間で入浴可能な温度になりました。
今回は延長コードもプラグも熱くなったりすることはなく、エコキュートが故障中でも無事自宅のお風呂に入ることができました。
投げ込みヒーターのメリット・デメリット
実際に投げ込みヒーターを使って感じたメリットは、なんといっても大量の水を温めることができるという点です。
しかも沸かし太郎にくらべるとかなり安価な商品でしたが、入浴できる程度のお湯を沸かせたのは驚きでした。
投げ込みヒーターは電源さえあればまとまった量の水を温められるので、アウトドアや洗車などでも利用されるようです。
また、追い焚き機能がないお風呂の場合、お風呂の保温や追い焚きとしても活用できます。
急に給湯器やエコキュートが故障した場合、なかなか当日中に修理や交換をすることは難しく、半導体不足など時期によっては交換まで数ヶ月待ちということもあるようです。
給湯器の故障だけではなく災害時にも湯沸かしの選択肢のひとつとして、考えてみるのもよいのではないでしょうか。
デメリットについては、とにかく時間がかかるという点があげられます。
もちろん加熱する水の量にもよりますし、キッチンでお湯を沸かせる場合は湯を足せばもう少し時間を短縮することはできそうです。
もう一点気になるのはやはり安全面です。
小さい子供やお年寄り、ペットなどがいる場合は特に使用中の注意が必要になります。
使用中はその場に確実に立ち入らせないということが難しい場合は、長時間安全管理をしなければならなくなるため、ヒーターの使用は危険性が高くおすすめしません。
投げ込みヒーターで湯沸かしまとめ
投げ込みヒーターは、時間はかかるけど、お湯が出なくてもお風呂を沸かすことができる便利グッズでした。
急な給湯器やエコキュートの故障でお困りの方は、いちど検討してみてはいかがでしょうか?