我が家のリビングのフローリングは無垢材です。
建築時に「床は絶対無垢材で!」とこだわっただけあって、夏は素足でもベタつかないし冬もひんやりしすぎない無垢フローリングの良さはしっかり感じているのですが、年数が経つにつれメンテナンスの大変さに悩むことに。
そんな中、床掃除の最終兵器としてお迎えしたのがスチームクリーナーでした。
そもそも無垢材にスチームクリーナーって使っていいの?
いきなり結論から言わせていただくと基本的にはダメです。
無垢床にスチームクリーナーはNGです!
無垢フローリングにスチームクリーナーが使えない理由
自然素材の無垢材フローリングにとって熱と水分は大敵です。なぜなら温度や湿度の変化によって膨張と収縮を繰り返すことにより、反りやひび割れが生じる原因となるからです。熱や多量の水分は変形の原因ともなり床鳴りが起こる可能性もあります。
これでは、高温の蒸気の力で汚れを落とすスチームクリーナーがNGというのも納得です。
素材による違い
一口に無垢材フローリングといってもその素材はいろいろなので、使われている木材の種類によって硬さも大きく異なります。スギやパインなどの針葉樹は柔らかく、オークやチークなどの広葉樹は比較的硬い材質です。
硬い材質の方が温度・湿度の影響をうけにくいのか「硬い無垢材にはスチームクリーナーは使用可」との情報もありました。
我が家のフローリングは比較的硬いと言われるカバ桜(ちなみにカバ桜はカバノキ科に属し植物学的にはサクラとは関係ないのだとか)なので、もしかして使っても大丈夫なのでは…??
味がでるのも無垢材のいいところ
基本的にはダメだとわかっても、世の中には実際使っている方も多いようで「コレはいけるのでは?!」という思いは強くなるばかり。
汚れが目立つ今の状態は辛いところですが経年変化や多少の傷や凹みも含めて無垢フローリングの味だと思っているので、リスクは理解した上で試してみることにしました。
いろいろ言っていますが、ようは楽にキレイにしたいんです!!!
とりあえず使ってみました
そんなこんなで前置きが長くなってしまいましたが、実際にスチームクリーナーで無垢フローリングを掃除してみました。
こんなに汚れていたなんて!
フロアノズルにカバーを装着して、スチーム開始!
まずは家中で一番汚れが気になっていたキッチンコンロ前のフローリングでお試ししてみました。
するとちょっと掃除しただけで、キレイだったカバーが大変なことに!!スチームクリーナーの期待以上の効果にびっくり!!
それ以上に我が家の汚さにびっくりですよ!!!
では、汚画像失礼します。
カバーはこうなりました。
汚!!
フローリングの汚れの主な原因は、足や手の皮脂汚れ、ホコリや砂、油汚れ、食べこぼし、水はね等のようですが、キッチンということもあり特に油汚れがひどい場所でした。
キッチンマットを敷いてなかったことも大きいですね…。マット類が嫌いなんです。。
あまりの汚さに心が折れそうになりながらも、なんとかキッチン部分のお掃除完了!
Before → After
またしても汚画像ですよ。ごめんなさい。
こちらがお掃除前の汚床です。長年の油汚れがつもりつもってます。この汚れを落とすためにスチームクリーナーを買ったといってもいいほどです。
で。この床がスチームクリーナーでこうなりました。
部分的に白くなっていますがこれは窓からの光のせいで、実際にはここだけ白くはなっていません。
さすがに一度で新品のような状態に!!とはいきませんでしたが、汚れはかなり落とせました。洗剤は使っていません。スチームのみにしてはなかなかの洗浄力ではないでしょうか。
かなりゴシゴシやったのでスジやムラが残りましたが、この後蜜蝋ワックスを塗ってだいぶ目立たなくなりました。定期的にお掃除することでもっとキレイな状態にできそうです。
軽い汚れは楽々キレイに
比較的汚れの軽い場所でも試してみました。
こちらは冷蔵庫付近の謎の汚れです。
コンロ前に比べて油汚れも少なかったので、ささっとスチームクリーナーをかけるだけで謎の点汚れもすっきりキレイに!
これだけでも雑巾で落とそうと思うとなかなか大変なので助かりました!
実際に使ってみて
実際にスチームクリーナーで床掃除をしてみてわかったこともいろいろありました。
床びしゃびしゃ問題
「床が水浸しになる」といったようなレビューをいくつか見ていたのでしっかり拭き取りながら作業するべく雑巾をたくさん用意していましたが、全くそういったことはありませんでした。
使い始めに水が出るので、それさえきちんと処理すれば問題なかったです。
ただやはり水分は心配だったのでスチームをかけたところを乾いた雑巾で拭くようにはしていましたが、すぐに蒸発してしまうのか水分はほとんど感じられませんでした。もしかしたら全部無垢材が吸収してしまっていたのかも…??
替えカバーは必須!
驚くほど汚れが取れたのは良かったのですが、その分カバーの汚れもすごかったです。カバーが汚れたまま掃除を続けると、カバーについた汚れをまたフローリングに伸ばしてしまうことにもなるし、効率も落ちてしまいます。なのでこまめにカバーを洗う必要がありその都度作業が中断してしまうのが残念でした。
結局この後、別売りの替えカバー4枚組を追加購入しました。これで今後は効率良く作業できそうです。
意外と大変だったこと
汚れが相当ひどかったせいだとは思いますが、スチームで浮き上がらせた汚れがスチームクリーナーをかけている間にフローリングの溝に溜まってしまいその汚れをとるのが地味に面倒でした…。
竹串でチマチマと溜まった汚れをとりましたが、次回はこんなことになる前に掃除しようと思います。。
スチーム後にわかったこと
かなり強めにゴシゴシかけたので、一部表面が毛羽立ってしまったところがありました。後から知ったのですが、カバ桜は毛羽立ちやすい樹種なのだそうです。
今まで全く気にしていませんでしたが、意識していろんな場所のフローリングを触ってみるとスチームクリーナーをかけていないところでも毛羽立ちがある部分がありました。なので一概にスチームクリーナーのせいで毛羽立ったとはいえないかもしれませんが、水分は毛羽立ちの原因ではあるので注意が必要ですね。
ちなみに、毛羽立ち自体はサンドペーパーで解決しました。スチームクリーナーをかける前よりツルツルスベスベになって結果的に満足です。
まとめ
結局「無垢フローリングにスチームクリーナーは使えるのか?」については、我が家の場合は「使える」という判断になりました。
ただし、長期的に繰り返し使用した場合の影響についてはまだわからないので様子を見ながらにはなりますが、今後も使用していきたいと思います。
無垢材フローリングの汚れにお困りの方はスチームクリーナーでの洗浄も検討してみてはいかがでしょうか??